【看護師のつぶやき④〜検尿のうんちくの巻〜】
2012年3月28日
③から少し御無沙汰しておりました。
看護師のまるもです。
三月もそろそろ
終わりに近づいてきましたね。
新年度、新学期などに向けて
忙しくされている方々も
多いでしょうね(^^)
まるもはもいいますと…
新しい年が明けて、もう三ヶ月?!
1年の4分の1が終わってしまうっ(゚д゚lll)
と、年々、月日が早く過ぎ去るのを
実感して、ややブルーに…(-。-;
さてさて気を取り直して(^^;;
今日は、泌尿器科には、なくてはならない
尿検査=検尿のお話をしようと思います(^^)
お仕事をされている方は、
定期健康診断をされる時に、
必ずありますね(*^^*)
クリニックでは、
初めて来院される方に、
必ず検尿をお願いしています。
来院の際には、
おトイレはひかえて、
クリニックのおトイレを
御利用くださいね(^^)
ただ、例外がありまして、
EDや男性更年期の御相談の場合は
検尿は不要です(^^)
さて、この検尿ですが
実は、おしっこの取り方が
二通りあります。
ひとつは「中間尿」。
読んで字の如く、
真ん中辺りの尿を採って頂きます。
出始めのおしっこは、
おトイレに出して、
途中からコップに受けます。
…これ、
なかなか難しいですよね(^^;;
採って頂く量は
コップの一番下のラインから
下から二番目のライン辺り
(25~50ml)まであれば、充分です(^^)
もうひとつは「初尿」。
これも読んで字の如く、
出始めの尿をとります。
このときは、
コップの一番下のライン
(約25ml)まで取って頂いたら、
あとは普段通り
おトイレでおしっこを済ませてください。
どちらの方法で
おしっこを採って頂くかは、
コップをお渡しする時に、
お伝えしています(^^)
でわ、
採って頂いたおしっこの運命はいかに?!
まず、コップの中のおしっこに
テストテープをサッと浸して
コップの上に置いて、数十秒。
潜血はないか?
糖や蛋白はおりてないか?
何かバイキンがいるかも?
などなどがわかります。
しかし、
それだけでは済みませんのが
泌尿器科(*^^*)
そのおしっこを
スピッツ(細い筒)に移して
遠心分離器にかけます。
すると、
上澄みと、沈殿物に分かれます。
上澄みを捨てて
沈殿物をスライドガラスにのせ、
カバーガラスをのせて
(この工程、
理科の実験みたいで好きデス!)
先生に顕微鏡で覗いて貰います。
倍率は400倍くらいだそうです!
すると、
赤血球や白血球などが観察出来ます。
場合によっては、
細菌がウニョ~ンと動く様子が
覗けます(^^;;
顕微鏡で覗いて、
一つの視野の中に
何がいくつあるかをみます。
例えば、
赤血球が何個、といった感じです。
その結果と、
患者さんからのお話を合わせて、
様子を見てよいものか、
他に何か検査やお薬が必要になるかを、
考えていきます(^^)
また、必要となれば、
検査会社にお願いして、
おしっこの中にどんなバイキンがいるか
(尿培養)
おしっこの中に悪い顔つきの細胞がないか
(尿細胞診)
なども調べる事が出来ます。
と、いうように、
コップに採ったおしっこで、
色んな事を知る事が出来ます(^^)
泌尿器科の診察の
スタートラインとなるのが、
この検尿なんですね(^^)